サブカル雑記~韓流ドラマ入門編~
最近妻が韓流ドラマにハマっています。
元々ドラマ自体もあまり観ない私からすれば、韓流ドラマと聞くと、
「冬のソナタ」…
「ヨン様」…、
そんなワードしか浮かびませんでした。
(※冬ソナブームがあったのは17年前)
だがしかし!現在、韓流ドラマは再ブーム中らしく、
それならばと一緒に観始めたのが「私のIDはカンナム美人」という作品なのですが、これが面白い!
主人公のミレは外見が理由でいじめを受けた辛い過去があり、
大学入学を期に美容整形を受ける決意をします。
今までとは違う、
生まれ変わった姿で薔薇色のキャンパスライフが始まる、、、
そんなあらすじの作品です。
ここまで聞くと、「地味だった私・俺がイメチェンして大変身!」的な、
日本にもよくあるパターンのような気がします。
ですが面白いのは、整形というもののリアルについて深く踏み込んだ作品であること。
韓国が整形大国であることは良く知られているかと思います。
私もそのイメージはあったので、
韓国における「整形」とは、こういった大衆ドラマにも大々的に取り入れられる、
カジュアルな要素なんだな〜と思っていました。
この物語において、
「主人公が実は整形をしていたことがバレてしまうのか!?」
という展開になることは予想できます。
しかし実際には、主人公は周りから「美人」キャラとして認知される一方で、
「あの子って可愛いけど、見るからに”整形顔”だよね」と、
影で揶揄されることにも悩みます。
整形をしなくても、しても、それぞれ別の生きづらさがある…。
整形がポピュラーな韓国においても、実は「整形して美人になった人」に対しては、
ネガティブなイメージを持たれてしまうんだということが、私には意外でした。
日本の作品では、整形して美人になったキャラクターが出てくる場合、
カンナム美人における所謂「整形顔」とは無縁のような、
「完璧に別人へ生まれ変わった」と描かれることが多いように感じますが、
この展開は非常にファンタジーだったんだなと思います。
ちなみに、韓国の江南(カンナム)区は、韓国の中でも整形医院が集まった地域で、
いかにもここで整形をしたように見える人を「カンナム美人」と呼ぶのだそうです。
また、整形だけでなく、男女におけるものの見方の違いや、
今もまだ色濃く残る家父長制の名残等、
様々な問題が絡めて描かれており、
「思い込み」や「先入観」、「固定観念」に捉われず、
本質を見極めようというのが、作品全体のテーマに感じます。
このテーマが、中身よりも外見に捉われて生きてきた主人公と強く対比されていて、
王道な少女漫画ストーリーかと思いきや、色々と考えさせられます。
あと何といっても、主人公の相手役で、
ギョンソクというハンサム男子が登場するのですが、、、
これがまた日本の若手イケメン俳優が全員ぶっとぶくらい格好良いのです。
格好良いというか、もはやちょっと神々しさすら感じる顔立ちで、
男性諸君が見てもキャーキャー言いたくなること間違いなしです。
私ももしこんなフェイスになれたなら…(早々に外見に捉われる男)
韓流ドラマ、おすすめです。