大阪の悪いところを全部煮詰めた街
11年振りに引っ越しをしました。
ライフスタイルに変化がなかったので賃貸でずっと同じ部屋に住んでいましたが
いい加減飽きたのと、部屋番号占いなるもので
自分の住んでいた部屋の番号が最悪だということがわかり、
半年ほど前から本格的に物件を探し始めました。
(部屋番号占いに興味のある方はぜひ検索してみてください)
必要に迫られた訳ではなく、単なる気分転換という贅沢な理由なので
もしかしたら後悔するかも、という不安もありましたが
今の部屋に一目惚れをし、引っ越しを決意しました。
引っ越し2日目の夜のことです。
前日からの荷解きで疲れ、ごはんを作るのが面倒だったので外食をすることに。
散策を兼ねて近所を少し歩き回り、雰囲気の良さそうな立ち飲み屋さんに入ることにしました。
土曜の夜でしたがお客さんは多くなく、気がつけば店員さんを含め
お店にいる全員でおしゃべりをしていました。
わたしが昨日越してきたばかりだと話すと、みんな驚きながらもこの街のことを色々と親切に教えてくれました。
飲み屋さんというのもありますが、人と人との距離が近く、暖かさを感じ
何だか幸先が良いな~なんて思っていると、1人のお姉さんが入店してきて、話の輪に加わります。
お姉さんは既に別のお店で飲んできたようで、かなりご機嫌に酔っぱらった様子でした。
そして、わたしが越してきたばかりだと伝えると、
「この街にはヤバい奴しかいない!ここは大阪の悪いところを全部煮詰めた街だ!!」
と叫び出しました。
話を聞けば、お姉さんは九州や関東にも住んでいたことがあるけれど
とにかくこの街は断トツでヤバい、とのことでした。
ヤバい理由を何やら叫んでいましたが、酔っぱらいの言うことです、訳がわかりませんでした。
一瞬、やはり引っ越さない方がよかったのでは…と不安になりましたが、続けてお姉さんは
「でもわたしはこの街が好きだ!!!」
と叫び、お店にいるみんなは終始大爆笑だったので、一安心でした。
ちなみにお姉さんは、この街はヤバい、という発言をその後10回くらい繰り返していました。
それから約1ヶ月。
特に大きな問題もなく、引き続き近所を散策したり、家具を買い替えたり、楽しく新居ライフを送っています。
困っていることと言えば、値段が異常に安く、味が普通に美味しいごはんやさんが乱立しており、誘惑だらけなので
この街に住みながらダイエットをするのは無理そうだということくらいです。
「大阪の悪いところを全部煮詰めた街」は今のところ最高です。