文化の違い
現在、私の地元、大阪の泉州地域は
毎週末、どこかで「だんじり祭り」が開催されている「だんじりシーズン」。
そんな泉州地域には
関西の他府県や大阪の他地域とは少し違った文化があります。
今回は私の住む、私の大好きな「変な町」を少しだけ紹介します。
- タオルでわかる町
泉州と言えば「だんじり」。
「だんじり」がある町の青年団は、毎年思い思いのデザインでタオルを作ります。
というのも、祭りの運営を支えるお金はほとんどが寄付によるもので、
そのいただいた寄付のお返しとして各町オリジナルのタオルを渡しているからです。
中学生・高校生はそんな各町自慢のタオルを常に携帯しており、
首から背中へマフラー風にかけたり、
片方の肩にかけるように垂らしたり、
学校へ行くときも、遊びに行くときも、デートのときも、
ケータイ、財布、タオルは必需品です。
高校を卒業するとタオルを見せびらかす人は減りますが、
どこかにタオルを持って出かけるときは必ず「自分の町」のタオルです。
なので、持っているタオルを見ればどこの町の人かがわかってしまいます。
自分の町な人がいっぱいいる、良い意味で変な町。
- 町のみんなが集まる町
お盆が過ぎると聞こえてくる
祭りの太鼓や笛の鳴物(なりもん)を練習する音、
大声で「ソーリャー、ソーリャー」と言いながら走る何十人もの青年団の声、
泉州地域の秋の風物詩です。
(ちなみに、毎日青年団が声を出して町中を走り回るおかげで
祭りの前は空き巣の被害が減るそうです。)
この時期になると町中の若者からお年寄りまでが、
毎日「寄り合い」をして祭りの準備をします。
近所付き合いが少なくなってきている令和のこの時代に
町中の人たちが自分の町のために一致団結する、
昔から変わらない変な町です。
そんな変な町に生まれて私も今年で29年。
すっかり染まってしまっています。