ドク
最近、テレビで久しぶりに元SMAPの香取慎吾さんを見て、ふと過去の思い出がよみがえりました。
SMAPがデビューしたのは、確か私が小学生になるかならないかくらいの年齢の頃だったと思います。
当時私は光GENJIにお熱だったのですが、世間の人気が徐々にSMAPに移行していくのと比例して、
私もだんだんとSMAPファンになり、特に香取慎吾君の虜になったのを覚えています。
そして中学生の時、「ドク」というドラマにハマりました。
「ドク」は、新米日本語教師役のユキ(安田成美さん)が、
日本語を学ぶベトナム人生徒のドク(香取慎吾さん)と恋に落ちるラブストーリーです。
ドクが片言の日本語で「ユキセンセイ、スキデス。」みたいなセリフを言うのですが、
中学生の私は見事に心を打ち抜かれてしまい、
私も日本語教師になってドクのような青年と恋をするんだ!と国際結婚を決意しました。
何とも不純な理由で決まった私の進路ですが、
その後高校・大学と時が過ぎても想いが揺るぐことはなく、日本語教師資格試験に合格後、
22歳の時に単身台湾に渡り、念願の日本語教師になりました。
ドクはベトナムから日本へ来た留学生なので、最終目標は日本で働くことでしたが、
未経験ではなかなか職に就くことが出来なかったので、経験を積むために台湾へ飛んだのです。
台湾では当時日系企業への就職が人気で、大学生に日本語を教えたり、企業の新人研修講師として招かれたり、
とにかく多忙な毎日でした。過労でぶっ倒れ、救急車で運ばれたこともあります(笑)
そんな過酷な台湾修業を2年半経験した後帰国し、
その経験をもって無事国内の専門学校日本語学科に就職することが出来ました。
中学生時代の決意からここまで来るのに苦節10年、やっとのことでスタートを切ったのです。
しかし、なんと2年足らずで夢から覚め、あっさり辞めてしまいました。
その後何がどうなかったか、転職エージェントでキャリアアドバイザーをはじめ、14年が経ちました。
あんなにやりたかった仕事は夢が叶ってすぐに辞めてしまったのに、なんとなく就いた仕事はもう14年。
今でも人材業界の難しさに魅了されています。
国際結婚も叶わず、その後結婚した日本人男性とも7年で離婚。
でもなんとなく始めた仕事は14年。
まぁ、結果オーライです。
香取慎吾さん、ありがとう。