乗り換えアプリ

 

先日、暇だったので

自分のスマホの中身を整理することにしました。

 

たとえば、いつぞや行った居酒屋の会員アプリ。

恐らく「登録したら1杯無料〜」とかで、インストールしたのでしょうか。

長らく開いていません。これは要らないな…。

 

コロナ禍になってもう随分経ちます。

それによって使わなくなったり、使用頻度が減ったアプリも色々ありますよね。

 

そんな中、乗り換えアプリに目が留まりました。

 

自宅と会社など、決まった経路の往復だけで、

行ったことのない駅に向かうことも少なくなった今、

これで経路を調べることもだいぶ減ったよなぁ…。

 

その時、大学生の頃の話を思い出しました。

 

1回生になったばかりの、田舎出身天然系後輩Fくん。

一緒に人気のラーメン屋さんに行った際、食レポしてみてと言うと、

「しょっぱくておいしいです！」としか表現しなかった、そんなやつでした。

 

ある日、Fくんが、僕に話しかけてきました。

「先輩、今日の集合場所って、どうやって行ったら良いですかね？

僕、電車が全然分かんなくて…」

 

Fくんの地元には電車が走っておらず、

乗り換えなどがよく分からないとのこと。

 

とりあえず乗り換えアプリさえ入れておけば、

あとは出発駅と到着駅入れたら、その通りに乗るだけやでと伝え、

その場でアプリをインストールしてもらいました。

 

「へぇ〜！こんなのがあるんですねぇ！」

感動しながら駅名を入力するFくん。

 

「あれ、でも何個か行き方が出てきますけど、

どれで行くのが良いんでしょうか？」

 

当然ながら、経路は数パターンあります。

値段はちょっと高いけど早く着くとか、逆に安いけど乗ってる時間が長いとかが

あるんやけど、「安」とか「早」とか、マーク付いてるから、

それ見ると良いよ〜と教えてあげました。

 

こんなイメージですね。

 

 

「なるほどー！！」

またまた感動するFくん。

 

しかし、Fくんはもう１つ僕に質問をしてきました。

 

「あのぉ〜、安い、早い、は分かるんですけど…」

 

「この「楽しい」ってのはなんなんでしょうかね？」

 

 

 

 

いや、それは「楽しい」じゃなくて、

乗り換えが少なくて「楽」ってことだよ、Fくん。

 

質問の意味が分からず、ツッコむまで数秒かかったことを覚えています。

 

その間、「あ〜、道中の景色とかが良いんですかね？」と、真剣な顔で言ってました。

どんだけピュアやねん。

 

Fくん、元気にしてるかな…。

今も変わらず「楽」しい日々を送っていますように。