婚活と職業病 その⑩
婚活と職業病 その⑩
在宅勤務で運動不足感が否めないので、テニススクールに通い始めました。
テニスへの強いこだわりもなく、経験もなかったのですが
誰かに管理されないとすぐにサボってしまう性格なので
ジムとか、空いた時間にランニングをするとかでは続かないと思い
スクールに通えてかつ密にならなさそうなスポーツ、ということでテニスにしました。
入会時に、レベルに応じてクラスが決定するのですが
初心者のわたしはもちろん初級クラスです。
それはもちろん想定内だったのですが
実際にレッスンに入ると、どう考えてもクラスで1番の劣等生でした。
いや、初心者だから当たり前なんですけど
元々スポーツは得意な方だったので、そこそこいけるんじゃないかとなめてました。
想像以上にできずに一瞬で打ちのめされたのですが
逆にその状況がかなりおもしろいなと感じるようになり
自分はこんなにドMだったのか?と思うほど
できないことに笑いが止まりませんでした。
できないことがどうしておもしろいのかと考えてみたのですが
社会人になり、長年同じ仕事を続けていると
誰かに何かを1から教わったり、注意される機会が極端に少なくなるので
そういった状況が久しぶりすぎて新鮮で楽しいのかなと思いました。
会社では好き勝手自由にやってるわたしですが
レッスンでは常にコーチの視線をバシバシに感じながら
ラケットの持ち方から足の踏み込み方まで、文字通り手取り足取り教えてもらっています。
自分のために誰かが時間を割いて教えてくれるって、贅沢で超楽しいです。
もちろんレッスン料払ってるんですけど。
優しくも厳しいコーチのおかげで、半年ほど経過した今では
調子が良いとなんとなくラリーが続けられるくらいにはなりました。
未だにテニス自体にそれほど興味はないのか、オリンピックのテニスの試合は1つも見ていませんが
スクールはしばらく続けられそうです。
実はテニススクールでの爽やかな出会いも3ミリくらい期待していたのですが
初級クラスには、健康維持のために通っているであろう年配の方と
学生時代部活でテニスしてましたという同年代の女性と
中学生しかいません。
遠くの方の上級クラスコートには同年代の男性の姿もちらほら見えますが
わたしが上級クラスに辿り着くにはまだまだ時間が掛かりそうなので
残念ながらテニスの王子様との出会いはあきらめました。
本来の運動不足を解消するという目的に立ち返り
すっぴん汗だくでコートを走り回る夏です。