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客と店員

 

先日、眼鏡を新調しました。

私はド近眼で、昔から家では牛乳ビンの底のようなメガネを掛けています。

いくらおしゃれなフレームにしても、

最先端の技術を駆使して何万円も掛けても仕上がりは牛乳ビンの底感が抜けず、

もともと小さい目もレンズを通すと更に小さくなってしまうというのがお決まりです。

 

でもでも、時代は令和だし、

今は更に技術が進歩しているかもしれないと思い、念のためリサーチ。

すると、「ド近眼の人におすすめのフレーム」とか、

「目が小さくならない眼鏡」とか、私の悩みに寄り添うような特集をアップしている眼鏡ショップを発見!

早速、足早にその眼鏡ショップへ行き、すぐに店員さんを捕まえました。

 

 

私:「ド近眼の人でもレンズが分厚く見えない眼鏡を見たいんですが。」

 

店員①:「そのような眼鏡の取り扱いはありません。」

 

私:「…えーっと、御社のHPを見て、ド近眼の人はこういう眼鏡がいいよ~みたいな特集があったので、

    それがほしいと思って来たんですけど…。」

 

店員①:「視力を図ってみないとどのくらいのレンズの厚さになるかわからないので。」

 

私:(そういうこと言ってるんじゃないねん!)

「えーと、じゃあ先に視力検査して、レンズの厚さを確認して、その後フレームを選んでもいいですか?」

 

店員①:「いえ、先にお好きなフレームをお選び頂いています。

              お家用でしたら、このへんが見やすいと思います。」

 

私:(なんじゃこいつ!とりあえず自分の会社のHPを確認せんかい!)

  「うーん…。」

 

どう考えても店員さんとの相性が悪いので、

出直そうかなと思いながらも差し出されたフレームの値札をチラッと見たら、

想像以上にお安かったので、なんだかこのやり取りもアホらしくなり、

もうこれでいいやと思い、フレームを選択。

その後、視力検査も終わり、まいっか~と思いながら、お会計。

 

しかし!その時、女神が降臨しました。

 

店員②:「お客様、このフレームだと、結構レンズの分厚さが目立ってしまいますが、大丈夫ですか?」

 

私:「あの、本当は、出来るだけレンズが分厚くみえなくて、

        目が小さくならないのがいいんですが、よく分からなくて…。」

 

店員②:「よかったら、私と一緒に選び直しませんか?」

 

私:「はい!お願いします!」

 

ここからは、一瞬で私の希望を理解してくれた店員さんを頼り、

「これとこれ、どっちが似合います?」なんて選んでもらったりして、

自分の納得のいくフレームを選ぶことが出来ました。

 

店員一人の対応で店の印象が変わる。

私も肝に銘じて行動しようと襟を正した出来事でした。

 

 

 

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