春の思い出
この時期になると思い出す卒業式のお話です。
高校3年の春。
卒業式2日前のことです。
母が「はしかの予防接種忘れてた!今から行こうか?」と言うので
予約をして近くの病院へ。
病院の控室で順番待ちをしていると、予防接種を受けたい人はまずインフルエンザの検査が必要という説明をされました。
35.8度なのに?こんなに元気なのに?と思いながら検査を受けてみると
「 陽性 」
噓やん。高校3年の春やで。卒業式出れんやん。
まさか陽性だとは思わなかったので、プチパニックです。
所かまわずお医者さんに「嘘だと言って~~」と泣きながら駄々をこねました。
「そうだよね。そうだよね。なんでこのタイミングで予防接種にきちゃったのかな~。」と昔から顔見知りのお医者さんは、わたしが卒業式を控えていることも知っていたので、優しく慰めてくれました。
卒業式はもちろん、超厳しかった部活の引退試合、友だちとのお別れ会、人生の青春の1ページになるはずだった大切なイベントは全て欠席となりました。
(今思い出しても悔しい!!!)
※結局、最後まで無症状でした。受験を控える学生も多い中、このタイミングで発覚して良かったのです。良かったのです…。
思い返せば、修学旅行やピアノの発表会、スキー教室など、泣く泣く欠席したイベントごとは数知れず。
大切な日こそ、何かとやらかしてしまう。そういう性分なのかもしれませんね。
大人になるとイベントごとも少なくなってきてしまい、何だか寂しいので、社内運動会とかどうですか?日頃から運動しているメンバーも多いので意外と盛り上がるはずです。
(少数派の運動苦手メンバーからクレームが出そうなので、おそらく却下です。)
ちなみに、迎えられないと思っていた高校の卒業式ですが
サプラーイズ!的なテンションで「あなただけの卒業式をすることになりました!」と陽気な教頭先生から電話があり、特別に開催してもらえることになりました。
後日、制服を着て学校へ。関わりのなかった先生も多く集まってくれ、校長先生から卒業証書を受け取りました。生徒は、本当にわたしだけでした。
田舎育ちですが高校はそこそこの規模だったのでこんな対応をしてもらえるなんて、照れくさくとても嬉しかったです。
卒業式に出られない生徒がいたときの、お決まりになっていたのか先生の誰かが提案してくれたのか…
何はともあれ、凄く良い高校だったように思える。むしろ欠席して良かったのでは?
先生たちのお陰で、結果的に素敵な思い出になりました。
人生で一番のハレの日も、今は迎えられそうにありませんが
思わぬ幸運に恵まれることだってあるかもしれない!と信じたいと思います。