憧れの彼女との再会
先日、友人の結婚式へ行ってきたのですが、そこで9歳年上のお友達と約10年ぶりに会いました。彼女は、昔々若かりし頃にクラブでDJをしており、私はそこで踊っていた客でした。当時、私は、金曜の夜から土曜の朝にかけてクラブで踊り明かし、日が昇った頃に吉野家で朝定食を食べて家に帰るという生活をしており、クラブカルチャーの最先端を走っていた彼女の存在は、まさに憧れの的でした。
そんなお姉さまは、50代になっても相変わらずお綺麗でチャーミング。昔話で大笑いしたり、最近始めた趣味の話を聞いたり。博学で多趣味な彼女と話していると、刺激をたくさん貰い、私も何か始めたい!と自然にやる気が湧いてきました。
この話をするまでは…。
お姉さま「ところで、仕事は何をしてるの?」
私「転職エージェントです。」
と答えたが最後、
お姉さま「うちもエージェントに頼んでるけど、全然候補者がいないのよ。
いても求職者の希望が高すぎて採用条件に合わないの。
うちの業界でフルリモート希望ですとか、一体どういうつもりで
応募してるんだか。
ていうか、今年の新卒なんて、もう半分も退職したのよ!
教育研修チームのモチベーションも、もうダダ下がりよ!
そうそう、先月なんて、¢£%#&□△◆■!?」
私「耳が痛いです…。」
若かりし頃に憧れた彼女は、現在、某上場企業の人事部長になっていたのです。
これまで相当なご苦労があったのでしょう。
あれもこれもそれも全部転職エージェントのせいだという結論に至っていて、
通りすがりの私が全てを受け止めさせて頂きました。
その後、新婦へのビデオメッセージで流した涙は、いつもより多めにこぼれた気がします。