北海道
少し前ですが、北海道に行ってきました。
随分久しぶりの北海道で、気持ち的には「ほぼ初めての北海道」的な感じです。
神戸空港から飛行機に乗って、新千歳空港に向かいます。
そういえば、飛行機に乗るの久しぶりだな~
っていうか、旅行をすることさえ、いつ以来かわからないくらいだな~
なんて思いながら。
ほぼ満席の飛行機に乗り、2時間程度で新千歳空港に到着しました。
飛行機を降り、通路を経て、空港施設のエスカレーターを見た瞬間、
何となく、小さな感動を覚えました。
「おお、北海道の人も右側に立つんや!」
そうなんです。
同じ飛行機で降りた人たちが、エスカレーターに乗っているのですが
全員右側に立ち、左側が空いているのです。
そうかそうか。
エスカレーターで右側に立つのは関西の人だけだ、って思っていたので、じんわりと嬉しい気持ちになりました。
でも、どういう事なんだろう?
京都とか名古屋から東の人たちは左側に立つはずだ。
東京はもちろん左側だ(これは経験済み)。
東北はどうなんだろう?何となくだけど、東京と同じっぽいな。
じゃあ、北海道の人たちは何故右側に立つのか?
開拓精神?
関西と似たような、反東京的な感情?
うーん。
いずれにしても、北海道に対する親近感がより増したような気がして、
少しだけ心が弾んだような気分です。
そして、新千歳空港駅からJRに乗って30分ほどで札幌駅に到着しました。
ん?
んん?
あれれ?
札幌に着いてみると、駅のエスカレーターでも、駅直結の百貨店のエスカレーターでも、
皆さん左側に立って、右側が空いています。
どうして・・・
開拓精神はどこに行った・・・
そして、謎は解けました。
空港のエスカレーターに乗っていた、右側に立っていた人たちは、全員、私と同じ飛行機に乗っていた人たちです。
そう、「関西人」の集合体だったのです。きっと。
そして、その集合体は、いつものように右側に立っただけなのです。多分。
もしかしたら、その集合体の先頭の方は、若干躊躇したかもしれません。
「ここは北海道。いつものように右側に立っていいものか?」
でも、左側に立つのは(今まで経験したことがないだけに)勇気がいる。
「ここは、いつも通り右側に立とう!」
そう決心したものと思われます。
それを見た2番手以降の方々は、安心して右側に立てたのではないでしょうか?
それが、私が感じた「開拓精神」の真実だったようです。
ところで、その集合体(200人位いました)の中にも、実は北海道在住で、関西での仕事や観光を終えて北海道に帰ってきた方もいたはずです。
その方たちは、どんな気持ちでエスカレーターの右側に立ったのでしょうか?
関西人に囲まれて、自分だけ左側に立つ勇気はない、という感じだったのではないでしょうか?
内心、「ここは、もう関西ちゃうで~」とか思いながら。
なんとなく、可哀そうではあります。
知らんけど。