バリウムと淡い恋
数年前に、憩室炎という病気になり、約1週間入院した経験があります。
憩室炎とは、何らかの理由で(便秘とか(恥))、腸に憩室(ポケットのような空間)が
出来てしまい、そこが炎症を起こしてしまう病気です。
私は、当時、前日に飲み会に参加し、気持ちよく眠りについた次の朝、右下腹部の激痛で全く動けず、
徒歩5分のところにある内科に着くまで1時間かかったのを覚えています。
その後、大きな病院を紹介され、やっとの思いで辿り着くと、
車椅子に乗せられ「即入院です」と言われました。
愛犬がいるのでこのまま入院するわけにはいかないんじゃー!と駄々をこね、
結局しばらく痛み止めで誤魔化し、愛犬の預かり先が見つかった3日後に自ら病院へ。
そこから約1週間、点滴&絶食で完治しました。
ちなみに、原因は、なんと、発症数日前に受けた健康診断で飲んだバリウムでした。
バリウムが憩室に詰まって、出られなくなったよー!という話です。
当時は結構ダメージを食らった出来事だったのですが、数年経った今では笑い話になっています。
ところで、先日、保険の見直しをしたのですが、
「〇年以内に入院・手術をした経験はありますか?」的な質問があり、
憩室炎になったことを申告しました。
担当してくれているFPさんは、結構イケオジで、
いつも(と言っても会うのは3回目ですが…)会うとちょっと乙女になってしまいます。
イケオジ 「炎症を起こした原因ってあるんですか?」
私 「健康診断でバリウムを飲んで、それが憩室に詰まっちゃったみたいで…。(モジモジ)」
恥ずかしさを前面に出しながらも告白。
多分かなり珍しいパターンだし、ツッコミどころ満載な病気のなり方にびっくりしたのでしょう。
イケオジは、「え?」と言った後一瞬固まり、その後は明らかに笑いを堪えていました。
笑ってくれていいのに…と思ったり、
いや、確かに、あの伝え方では笑えないか~と心の中で葛藤したりしているうちに、手続きは無事完了。
私の淡い恋の時間は終了しました。
「便が詰まりました」じゃないだけ、マシだったと思うことにします。