タイガーサラマンダーからの学び
※両生類(サンショウウオ)の写真がたくさん出て来ますので、ご注意下さい※
生き物飼育においての楽しみのひとつに「環境整備」があります。
要は飼育環境を整えることなのですが、それはケージの選定から始まり、
配置場所の選定、床材の選定、レイアウト等々。
着手する前の段階も大切かつ楽しい時間です。
水辺の生体のためにポンプなどを用い、
流れる小川のようなものを作ってあげている人も。
苔や流木、植物をふんだんに使用して、そこはまるで自然界。
ささやかながら、我が家にも植物をケージ内に植えて飼育している生体がいます。
見てください、この顔。見れば見るほど癖になります。
タイガーサラマンダーという、サンショウウオの仲間です。
黄色×黒という毒々しい色味のボディに反して無毒。
ご飯を目の前にした時だけは、見た目に反して機敏な動き。
水辺に生息する穴掘りが得意な生き物です。
以前、苔スペースを作ってみたりしたのですが、
見事に全部ほじくり返されてしまったという悲しい思い出があります。
私はただ、ほじくり返されて枯れていく苔を眺めて過ごしました。
お迎え当初(2年前)はひょろっとしていたコヤツですが、
あっという間に立派な大きさとなりました。
明らかに飼育スペースが手狭なので、そろそろケージ拡大のタイミングです。
幅50センチほどの衣装ケースを購入。改めて環境を作っていきます。
~飼育環境の作り方~
①一番底に赤玉土を敷きます。多分水捌けが良くなる気がします。
②水辺の生き物の床材として人気があるソイルと赤玉土をブレンドしたものを敷きます。
③造形粘土で寝床を作成します。
④以前の住居に茂っていた植物を植え替えます。
⑤ついでに新しい植物を植えてみます。
⑥水場を設置します。
★完成★
※右上は寝床。造形粘土が固まるまでスポンジで固定しています。
ムフフ。結構良い感じでは無いでしょうか。
早速、入居していただきました。
アッ・・・
入居1分程でなぎ倒される植物。そして約1か月後。
わかりますか?右上のコーナーに土の塊があります。
これは私が造形土を練って固めて作った寝床だったものです。破壊されました。
先ほどの植物は何度か真っすぐにしようとしていますが、日々なぎ倒されています。
一生懸命作ったのに・・・
なんでいつも破壊するん・・・?
・・・しかしです。よく考えてみるとコヤツは何も悪くありません。
人間から与えられた住まいで、自分なりに快適に暮らそうとしているだけです。
自分が思い描いていたイメージと異なるから、
と言って落胆するなんて厚かましい。
己の器の小ささに気付かされました。
自分勝手な幻想や希望を抱いたりせず、
相手の状況や視点から物事を考えていかないといけませんね。
まだまだ人としての成長が足りていない飼い主でした。
※オマケのベストショット※