ご婦人とコオロギと私
※今回は虫の話なので、苦手な方はブラウザバック推奨※
爬虫類飼育初期に起こったホンワカ?する思い出。
餌となるコオロギ(生きているやつ)の仕入れのため、
少し離れたホームセンターに週1回通っていた時期がありました。
ペットコーナーの中でも、鳥やハムスターなどが居る小動物コーナーに行くと、
店によってはコオロギが売っていたりします(使い途のない豆知識)。
必要な数を伝えると透明のビニールにコオロギを入れて値札をつけてくれるので、
それを一般のレジへ持って行って購入する流れとなります。
購入後は茶色い紙袋に入れてもらえるのですが、
レジまではコオロギ丸出しなのです。
ある日、いつものようにコオロギの入った透明袋を手にレジに並ぶと、
前に並んでいた上品そうなご婦人が、不思議そうな顔でこちらを見て一言。
「これはコオロギ??育てるの??」
なるほど爬虫類等を飼っていない人からすれば、
鈴虫を飼って風情を楽しむがごとく、昆虫飼育を楽しむ人に見えるのか。
私だったら「おや、あの人は何を飼っているんだろう…フフフ」
と、コオロギ=餌の認識となり、遠くから勝手な仲間意識を抱くだけです。
私は少し悩みました。恐らく。いや、間違いなく。
このご婦人の周辺には、コオロギを餌にして生き物を育てているような奴は居ない。
しかし、観賞用でもないし。腹を括りました。
私「あ~、これは…餌なんです、爬虫類の…モニョモニョ」
ご婦人「え…餌…?!」
大層驚かれ、言葉を失うご婦人。
袋の中でカサコソしているコオロギ。
コオロギが入った透明袋を大切そうに握りしめる当時アラサーの私。
不思議な時間が流れました。
その後、ご婦人はそうなのね~と半笑いでレジを済ませ、
そそくさと去っていきました。
帰宅したのち、仕入れてきたコオロギを第一号に見せびらかしながら、
結局どんな対応がベストだったのかを考えました。
あれはただのコミュニケーション。
波風立てずに乗り切るべきだったのか。
「これ、ヤモリのご飯ですねん!ええ感じに太っててお買い得ですワ!」
くらいのテンションが正解だったのか。
脳内で(無駄に)複雑さが増します。
ハヨメシクレヤ-
第一号がこちらを見つめていました。
そうだ。私としては、第一号のご飯を買っただけ。
ご婦人からすれば、変な奴に話しかけてしまっただけ。
…皆さんはくれぐれも怪しい人物に話しかけないよう、気を付けてくださいネッ!(^^)!