ウインナー・愛
ウインナーが好きだ。
などと発言すれば、なんとなく小学生みたいというか、
少々子ども舌っぽく聞こえることも理解している。
もっとツウなグルメを好きな方が格好良い。
しかし、それでも声を大にして言いたい。
ウインナーが好きだ。
朝食の主役を張れるのはもちろん、
もう一品欲しいお弁当のスキマにもフィットする。
料理の具としても使え、
ポトフやナポリタン、肉じゃがをウインナーで作ったりなんかしてもウマい。
はては酒のツマミとしても優秀。
朝の顔から深夜までオールラウンドに活躍するその姿は、
まるで昨今のバラエティ界における、川島明(麒麟)である。
豚のミンチを羊の腸に詰めて食べるとは、
家畜側からするととんでもなくサイコでグロテスクな料理だが、
思い付いた人間にはひたすらに感謝である。
なかでも特に、香燻という商品が好きだ。
ひと口頬張ると、香燻という名の通り、
まずスモーキーな香りが鼻を抜ける。
その後、パキッという軽快な音・食感とともに
ジューシーな肉の旨み、甘い脂が溶け出してくる。
その手軽さに見合わない贅沢な味わい。
私にとって、ウインナーのオールタイムベストである。
何もない休日の昼食は、だいたい香燻だ。
フライパンに香燻を数本並べ、ほんの少し浸る程度に水を張る。
水が蒸発するまで強火にかけ、最後に軽く焼き目をつける。
これぞ、茹でと焼きのハイブリッド。
この火の通し方が1番美味い。
…のだが、面倒な時はレンジで適当にチンしても美味い。
こんなに雑に扱っても美味しいのか、香燻よ。
雑なフリやイジりであっても全部おいしく返してくれる安定感、
まるでウインナー界の近藤春菜(ハリセンボン)である。
先日、香燻の魅力を同僚にプレゼンしたところ(どんな状況だ)、
「地元名産の高級ハムで育ったから、普通のウインナーは一切食べないんです…」と一蹴されてしまった。
満を持してプレゼンしたものが簡単にスベる。
まるでM-1グランプリ2023にて「見せ算」を披露したさや香である。
(さっきからなぜ無理やりお笑いで例えているのかは自分でも分かりません。)
みなさんも好きなウインナーがあれば教えてください。